最終更新日:2023/12/27
こんにちは!フリーアナウンサー・ライターの丸井汐里です。今回は、仙台市中心部からも程近い仙台城跡に行ってきました!宮城と聞いて連想するものの中で必ずと言っていいほど名前が挙がるのが、仙台藩の初代藩主・伊達政宗ですが、政宗公が約400年前に築城したのが仙台城・通称青葉城です。東と南を断崖が固める天然の要害に築城されましたが、今は消失し、標高130mの仙台城跡では石垣と再建された脇櫓、伊達政宗公騎馬像を観ることができます。
そのすぐ近くにある『青葉城 本丸会館』には、政宗公について学ぶことができる青葉城資料展示館や青葉城フードコートなどがあります。早速中を覗いてみました。
入口から2階へ上がると、たくさんの資料が。こちらが、『歴史博物館 青葉城資料展示館』です。政宗公や仙台藩、そして仙台城ゆかりの品々が展示されています。
政宗公の重臣の具足(甲冑)。兜の上についている前立(まえたて)は月を型取っていますが、家臣は皆半月型。政宗公のみが三日月だったんだそうです。
また、所々にあるへこみは戦いによってできたものではなく、具足を作った際、実戦に耐えられる品質を兼ね備えているかどうかを検査した弾痕です。至近距離から実弾を打ち込んで、衝撃に耐えられるか検査していて、これらの具足は検査を通過したもの。この検査は現在のJIS規格の検査と同様なんだそうです。戦乱の世で既にJIS規格の検査が行われていたなんて、すごいですよね。
当時仙台藩で使われていた刀や、政宗公の自筆の書状も展示されています。特に書状については、大名は右筆(ゆうひつ)という代筆者に代筆させるのが一般的だった中で、政宗公の自筆の割合は非常に高く、政宗公の筆まめぶりが伺えるんだとか。他にもたくさんの資料があり、152席あるシアターでも政宗公や仙台城について学ぶことができます。1つひとつじっくり見ていたら、あっという間に時間が経っていました。うーん、お腹がすいてきたぞ……。
中に入る時にしっかりチェックしていた、1階の『青葉城フードコート』へ。モダンなデザインの中、七夕飾りが映えます。
中は、照明や木材の木目から温もりが感じられます。食券を購入し、出来上がると番号で呼ばれるスタイル。牛たん丼やはらこ飯なども魅力的でしたが、ちょうどおやつの時間だったので、お店の方もオススメしていたこちらをチョイスしました。
大迫力の大きさ!牛たん饅頭(350円・価格は全て税込み)!手のひらより大きい位のサイズ感で、持つとずっしり。餡がたくさん詰まっているのがわかります。
餡には細かく刻んだ牛たんが入っているそうです。ミンチ状の肉の中に、ところどころゴロっとした肉の食感が感じられ、食べ応え抜群。甘辛い味付けもまた美味しい!寒い時期、身体が温まりそうです。
飲み物はもちろん、ずんだシェイク(350円)。こちらもずんだの粒感を残しているのが特徴なんだとか。濃厚なバニラの香りと豆の甘みが感じられて、ずんだの食感まで堪能できました。
小腹を満たしたので、お土産を求めてさまよっていると……建物の一角にかわいらしいお店を発見。2023年6月にオープンした『ちゅんちゅん堂』です。ここで販売されているのが、仙台すずめ饅頭!
皮むきこしあん・カスタードクリーム・ずんだの3種類セット・15個入りが2000円。1種類ごとに箱に入ったものもあります(5個入り・各700円)。しかも、タイミングが良ければ仙台すずめ饅頭が焼き上がる様子も見ることができます。
ちょうど手のひらに乗る位のサイズ感です。伊達家の家紋『竹に雀』や仙台すずめ踊りなど、仙台市民に馴染み深いすずめの形をしているのですが、愛くるしい顔が何ともかわいい!食べるのがもったいないほどに。まぁ食べるんですが。
私はずんだ味を頂きました。皮がモチモチでビックリ!お店の方に伺ったところ、皮に使う粉にタピオカ粉を混ぜることで、モチモチ食感を実現したそうですよ。餡はだだ茶豆入りと書かれていましたが、豆の風味がしっかり感じられてしっとり。最後にこだわりの皮の優しい甘さが、口いっぱいに広がりました。小腹を満たしていたはずなのにパクパク食べてしまい、危うく家族の分がなくなるところでした。いかんいかん、ちゃんと持って帰らなければ。
そして『ちゅんちゅん堂』には食べ歩きメニューもありました!その名も、揚げすずめ(1個200円)!仙台すずめ饅頭、揚げちゃったの!?しかも、味は先ほどの3種に加え、カマンベールチーズと期間限定味(取材時は沖縄紅いも)を加えた5種類!これは全種制覇したい……!
揚げすずめは串に刺さった状態で提供されます。騎馬像や仙台の街並みを眺めながら食べるのも良いですね。衣が軽くてサクサクしているけど、皮はモチモチ。この食感が同時にやってくるのが面白い!揚げたては温かくて、こちらも寒い時期に特に食べたい一品です。
今回ご紹介しきれませんでしたが、1階にはお菓子や仙台城跡限定グッズ、こけしや民芸品などの品々もズラッと並んでいて、贈る相手に合わせてお土産を選ぶことができそうな様子でした。学びに、食に、お土産まで揃う『青葉城 本丸会館』。仙台城跡を訪れたら必ず立ち寄りたい場所です。
青葉城本丸会館
仙台市青葉区川内1番地(仙台城本丸跡)
営業時間:歴史博物館 青葉城資料展示館・売店 9時~16時
(資料展示館の最終入館 15時半)
青葉城フードコート 9時~15時半(ラストオーダー 15時)
定休日:年中無休
展示館入館料:一般・大学 700円/中高生 500円/小学生 300円
(2024年4月より料金改定・値上げ予定)
※団体料金・仙台城VRゴーセット料金などもあり
HP:青葉城 本丸会館
ちゅんちゅん堂
仙台市青葉区川内1番地
営業時間:10時~16時
Instagram:ちゅんちゅん堂 仙台すずめ饅頭(@chunchundo_sendai)
アクセス:地下鉄東西線『国際センター』から徒歩20分
地下鉄東西線『八木山動物公園』より宮教大・青葉台行きのバスで5~6分
るーぷる仙台 『仙台駅』から約26分 『仙台城跡』で下車
仙台駅前から車で約20分
東北自動車道 宮城インターから約20分
駐車場:有料駐車場あり(150台) 平日 9時~16時/土日祝 8時半~17時
この記事のライター
ニックネーム/丸井 汐里 フリーアナウンサー。毎週金曜11時半~『Date fm Sendaian Hot Music』などに出演中。元NHK福島・広島・ラジオセンターキャスター。元東日本放送アナウンサー。7年間ニュース番組のキャスターを担当し、自ら企画・取材・リポートも行う。2019年よりライターとしても活動開始。Business Insider Japan・ツギノジダイなどで執筆中。経営者インタビューの他、東日本大震災時の報道に携わった経験から、震災後の復興をビジネスの観点から取材している。趣味は食べることと旅行!宮城まるごと探訪では、食と絡めた観光スポット記事や、震災について学べる場所を巡る記事などを執筆。 |
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