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宮城まるごと探訪

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【川崎町】冷茶が美味しい季節にぴったりの『日本茶カフェ』を巡る。

最終更新日:2024/06/10

季節
1月/2月/3月/4月/5月/6月/7月/8月/9月/10月/11月/12月
市町村
県南エリア-川崎町
目的
体験観光-食/食・土産-郷土・名物料理

 

こんにちは!宮城まるごと探訪地元Webライターの堀口りなこです。

 

これからの夏にもぴったりの過ごし方といえば「カフェ巡り」ではないでしょうか?

 

カフェと聞くと、コーヒーをイメージするかもしれませんが、最近では国内外を問わず、日本茶カフェにも注目が集まっています。

 

今年の3月には、ニューヨークに日本発の日本茶カフェが進出したとのことで話題になりました。

日本人にとって、日本茶はもはやお馴染みの存在ですが、まだまだ知らない歴史や楽しみ方もあるようです。

 

そこで今回は「日本茶カフェ」にスポットを当てていきます!

これからご紹介するのは、宮城県川崎町(かわさきまち)にある2つのスポットです。

 

どちらも、皆さんの日本茶への価値観をアップデートするきっかけになりますので、ぜひご覧ください!

 

日本三大銘茶は「しずく茶」で味わいたい

 

 

始めにご紹介する「しずく茶」さんは、昨年(2023年)の5月にオープンしたばかりのお店で、青根温泉からほどなく近い別荘地「サバトの森」の中にあります。

 

 

森の中にひっそりと現れるお店は、小さくとも目を引き、思わず足を踏み入れたくなりませんか?

 

 

ライトがやさしく照らす入り口から、お店の温もりが広がってきます。

 

 

こちらは、ドアを開けるとすぐに目に入るスペース。

その週ごとに生けるお花や枝ものを変えているそうなのですが、身近な草花もよく登場するそうです。

 

 

ウェルカムドリンクも小ぶりで可愛らしい。

日本茶が映える透明な器で、鮮やかな緑を感じながら、一気に飲み干してしまいます。

 

しずく茶さんでは、お茶の飲み比べを気軽に楽しむことができます。

 

 

左から「芽茶」「焙じ茶」「玄米茶」と並んでいます。

お茶のお品書きも添えてあって、芽茶と玄米茶は静岡県富士市産、焙じ茶は静岡市産のもの。

 

しずく茶さんで提供される芽茶は、先の柔らかい葉だけで作られているのが特徴です。

最高級の玉露などの副産物とも言われており、その味は玉露に負けず劣らず。

 

さて「静岡」のワードがたくさん登場しましたが、実は店主さんの出身地も、静岡県です。

 

宮城県に移り住んでから30年ほどが経っているものの、やはり故郷の味に親しみを感じるようです。

 

小さい頃は実家にお茶の樹があったそうで、お茶の葉を摘むお手伝いもしたことがあるとお聞きし、とても驚きました。

日本茶との深い関わりがあっての今なのですね。

 

「地元に帰ると富士山の景色に癒されるんです。宮城県にもこんな場所があったらいいなあという思いが、お店を始めるきっかけにもなりました。」とお話しされます。

 

宮城県にいながら名産地を巡るように日本茶を楽しめる場所は、本当に貴重です。

 

お茶のお供に欠かせない、和なスイーツもご紹介します。

 

 

5月から始まった、抹茶椀パフェ。

この愛らしい見た目に食欲がそそられませんか?

 

抹茶アイス、バニラアイス、小豆の下には、自家製の抹茶ゼリーがごろごろと入っており、見た目以上のボリューム感です。

 

上に飾られている金平糖や干菓子との相性も抜群で、新たな食べ合わせも発見できます。

写真の左下に写っているのは、店主さんの娘さんが作ってくれたというミニチュアの作品です。

 

店内のところどころで発見できるミニチュアのお菓子にも、心がときめきます。

 

店主さんに、新しい日本茶の楽しみ方も教えていただきました。

 

 

こちらは「かぶせ茎茶」です。

 

かぶせ茎茶は、苦味が少なく甘みの強い特徴を持っているため、飲んだ後まで楽しめるのが魅力なのだとか。

 

今回は水出しで淹れていただいたのですが、一煎ごとに味が違う・・・!

一煎目はだしのようでしたが、二煎、三煎と進めていくうちに、色や味わいに変化があらわれます。

 

最後の1滴まで出し切らないと味が変わってしまうと言うので、気を配りながら丁寧に飲み進めていきます。

 

また、最後の1滴に「旨味」が凝縮されていると言われており、そのような意味でも注ぎきらないともったいないのです。

 

そして最後には、菜っ葉のように、塩やだし醤油をつけていただきます。

 

 

茶の葉を食べるという感覚がなかった筆者ですが、美味しくいただくことができました!

 

個人的にはどちらかと言うと、だし醤油でいただく方が好みでしたが、皆さんにもぜひこの感覚を体験していただきたいものです。

 

 

「お茶を選ぶ基準は、本当に独断なんですよ」と、店主さんが茶目っ気たっぷりにお話くださいます。

 

お気に入りの慣れ親しんだ日本茶だけをセレクトしているそうです。

 

東北にいると、日本三大銘茶ということは知っていても、種類の豊富さからどれを手に取ったらいいのか悩みますし、取り扱っているお茶屋さん自体が希少かもしれません。

 

そんなときにしずく茶さんを訪れれば、その土地を熟知している方がいるのですから、こんなに心強いことはありませんよね。

 

 

気に入った日本茶は自宅でも楽しめるようにと、茶葉の販売も行っています。

 

以前訪れた三重県出身のお客様にも「ここに来れば美味しいお茶が買える!」と大変喜ばれたのだとか。

 

仕入れたお茶は、店主さんが1つひとつパッキングしているそうです。

 

「ここにきたら、できるだけゆっくりとした時間を過ごしてほしい」そうお話しされます。

 

まさに、日常の喧騒を忘れさせてくれるようなお店です。

静かな空間の中で、ゆっくりと日本茶に向き合いながら、豊かな時間をお過ごしください。

 

 

 

「茶舗 福ノ葉堂」にて、復活の川崎茶を知る

 

 

可愛らしい柴犬が、たまに1日店長をしているというこちらのお店は・・・?

「茶舗 福ノ葉堂(ちゃほ ふくのはどう)」さんです。

 

 

川崎町役場から徒歩3分ほどに立地する、昨年(2023年)の4月にオープンしたばかりというお店。

 

もともとあった民家を、店主自らの手で、1年ほどの期間をかけてリノベーションをされたというこだわりぶりです。

 

「1から新しいことをするのが結構好きなんですよ」そうお話しされるのは店主の山﨑さんです。

 

 

山﨑さんは、お店のリノベーションだけではなく「ロゴ」も手がけています。

ロゴは、川崎町の町獣とされているカモシカがモチーフになっており、地元への愛情を感じます。

 

お店は山﨑さんとご両親で切り盛りされており、本当に仲良しなご家族。

取材に行った際も、温かく迎え入れてくださいました。

 

なんだか実家に帰ってきたような、そんなくつろぎ溢れる空間の中で、話題の川崎茶とオススメのデザートをいただきました。

 

(茶舗福ノ葉堂さん提供写真)

 

川崎茶とは、川崎町の在来種を使った和紅茶のこと。

Coldの川崎茶は、ワインを飲むようなゴブレットグラスでいただきます。

日本茶専門店でありながら、バーのような雰囲気も感じられる店内なので、洋の雰囲気もお似合いですね!

 

(茶舗福ノ葉堂さん提供写真)

 

こちらはHotの川崎茶とクリームあんみつです。砂時計が落ち切ったら、お茶を注いでいきます。

 

山﨑さんが川崎茶を知ったのは、ご両親とともに川崎町に移住してきてからのこと。

 

移住後、役場の方に「地域おこし協力隊」という活動があるというのを聞いて、まずはやってみようと始めてみたそうです。

 

その活動中に、川崎茶との出会いがあったとお話しされます。

 

今から130年以上前に作られていたという川崎茶の歴史は諸説ありますが、町内では「山形の商人が、ここの地はお茶の栽培に合っていると見込んで栽培を始めた」という説が有力だそうです。

 

既に栽培はされていないものの、まだお茶の樹は眠っていることを聞きつけ、興味を持った山﨑さんは、茶の葉を摘んで、さまざまな種類のお茶を試作してみることにしたのだとか。

 

その結果「和紅茶」が特に美味しくでき、気づけば川崎茶の沼にはまっていた山﨑さんは、お茶の栽培を復活させようと本格的に動き始めたそうです。

 

 

「お茶の栽培は、地道な作業が意外にも多いです」と山﨑さんがお話しされます。

 

日々の雑草取りを始め、雪や害虫といった自然とも上手くお付き合いしなければいけないという、消費者からは見えにくい苦労も。

 

しかし、そんな課題と向き合いながら、一緒にお茶を育てている「NPO法人川崎町・学校サポートネットワーク」さんとも協力し合って、丹精込めて栽培しています。

 

さらに「日本茶インストラクター」の資格も持っているという山﨑さん。

実際に美味しいお茶を飲んでみようと、全国各地のお茶の飲み比べを行いました。

 

そのような過程があり、川崎茶はもちろん、各地の日本茶も厳選して提供しています。

産地は「九州」のものが多いそうです。

 

 

こちらは、宮崎県産の釜炒り緑茶「やまなみ」と台湾スイーツの「豆花(トウファ)」です。

 

台湾の国民的スイーツである豆花は、豆乳を固めてつくった、いわばお豆腐感覚で食べられるヘルシーな一品。

きび砂糖のシロップが優しい甘さで、上に載せられている白玉やあんこなどとも相性抜群でした。

 

(茶舗福ノ葉堂さん提供写真)

 

銀皿に載せられたレトロな見た目の「昔ながらのプリン」は、川崎町産の卵が贅沢に使用されています。

固めのプリンなので、食べ応えもしっかり感じることができますよ。

 

 

カレーを中心としたフードメニューも充実しているので、利用の幅が広いのもうれしいポイントです。

 

 

川崎茶は、今のところは収穫量との兼ね合いもあり「店舗での提供」に限定されているとのことです。

しかし格別の美味しさゆえ、ゆくゆくはお茶の葉も購入できる日がきてほしいと、願わずにはいられません。

 

まさに今、復活の鐘が鳴る川崎茶。ぜひ皆さんも1度味わってみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

 

・「しずく茶」は、日本三大銘茶の静岡を中心に、飲み比べや銘菓を楽しめる自然豊かな空間。「かぶせ茎茶」で一煎ずつ味わいの変化を楽しんだり、「茶の葉」を食べる体験ができたりと、日本茶の価値観もアップデートさせてくれる。

・「茶舗 福ノ葉堂」では、復活した貴重な「川崎茶」を和紅茶として贅沢に味わうことができる。店主が1からリノベーションした古民家にこだわりが感じられ、店主家族の温かいおもてなしにも心が癒される。

 

しずく茶

【場所】  宮城県柴田郡川崎町前川手代塚山2-18(サバトの森に位置しています)

【連絡先】   0224-87-8438

【営業時間】土曜日 11:00 ~ 18:00

      日曜日 10:00 ~ 17:00

【営業日】 土曜日・日曜日(最新情報は、Instagramをご確認ください)

【駐車場】 有り。

【SNS】  https://www.instagram.com/shizuku.cha/

 

茶舗 福ノ葉堂

【場所】  宮城県柴田郡川崎町前川字裏町81-1番地 

【連絡先】   090-8053-1223

【営業時間】11:00 ~ 17:00

【営業日】 木曜日・金曜日・土曜日(最新情報は、Instagramをご確認ください)

【駐車場】 店舗前に1台有り。その他、城山公園などの近隣駐車場もご利用ください。

【SNS】  https://www.instagram.com/chaho_fukunohado/

 

 

 

 

 

この記事のライター

 

ニックネーム/堀口りなこ

1994年生まれ。福島県中通り出身です。 2023年の春より、ご縁があって宮城県にまいりました。 ねことコーヒーをこよなく愛しています。美味しいものも大好きです。 宮城県の魅力をたっぷりとお届けしていきますので「お、ここ行ってみたいかも!」と、少しでも感じていただけたらうれしいです。 どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

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