最終更新日:2024/08/29
蔵王エコーラインは蔵王連峰を東西に横断する宮城県蔵王町と山形県上山市を結ぶ約26Kmの山岳観光道路です。毎年4月下旬から10月下旬まで通行することができ、春は高くそびえ立つ雪の壁、夏には新緑、秋は赤や黄色に染まった紅葉と四季折々の風景を楽しみながらドライブすることができます。今回はお釜を目指しながら宮城県側から行く途中にある蔵王エコーラインの見どころスポットをご紹介します。
【蔵王大権現大鳥居】
蔵王エコーラインの宮城県側の入り口に立つ大鳥居。メルキュールホテル宮城蔵王リゾート&スパの道路挟んで向かい側にあります。ここから蔵王エコーラインが始まります。のんびりドライブにレッツゴー。
(11月初旬~4月下旬は冬期通行止め)
お問い合わせ:蔵王町農林観光課 TEL0224-33-2215
蔵王町観光案内所 TEL0224-34-2725
【滝見台】
こちらの滝見台からは2つの滝が見渡せます。
階段を少し降りていくと展望台があります。左側に見えるのは三階の滝。落差181m、幅7mで日本の滝百選に選ばれています。
左側の見えるのは不動滝です。落差54m、幅16mあり、蔵王山中の瀑布の中でも大きい滝で遠目に見ても水の勢いを感じます。
【不動滝展望台】
先に車を走らせると、先程の滝見台で見た不動滝がより近くで見ることができる展望台があります。
不動滝には伝説としてカニとウナギとの壮絶な滝壺(住み家)争いが言い伝えられています。
【蔵王不動尊】
不動滝展望台の入口には不動明王像がおります。奥には石祠が建立されています。滝見台からすぐなので通り過ぎないように気をつけてくださいね。
【駒草平】
蔵王不動尊からくねくねと曲がったヘアピンカーブの続く山道を登ること約7.7km。
標高1.383mの場所にある駒草平は高山植物コマクサの群生地。6月中旬から7月にかけて最盛期を迎えます。駒草平にくると空気感が変わります。澄んだ空気といいますが、夏でもひんやりとしていて涼しいです。私が行った時は、蔵王町内は36℃ありましたが、こちらは23℃でした。
展望台からは絶景が眺められます。
不帰の滝(かえらずのたき)は高さ97.5m、幅14m。
ごつごつとした石が点在しておりますのでスニーカーで行くことをおすすめします。
駒草平の駐車場は広く、トイレもありますよ。
【大黒天】
駒草平から約1kmの場所にある大黒天は標高1.432mの場所にあります。
刈田岳へ続く登山道があり約1時間で頂上へ登ることができます。
階段を上がった場所からは白色に変質した溶岩など、約100万年前に始まった蔵王火山の活発な火山活動の痕跡を見ることができます。
階段上り口には大黒様(右)と弘法大師(左)の石像があります。
大黒天から約2.5km、蔵王ハイライン入口付近まで登ると更に雰囲気が変わり、静けさと涼しさの中、枯れたアオモリトドマツを見ると、なんとも言えない空気感があります。
まっすぐ行くと蔵王エコーラインが続き、山形県方面へ行きます。
蔵王山頂へは、右に曲がって蔵王ハイラインの入口に向かいます。
【蔵王ハイライン】
蔵王ハイラインは全長2.5kmの有料道路なので普通自動車は550円現金で払って通行します。
営業時間/午前7:30~午後17:00
蔵王エコーラインに合わせて冬季閉鎖あり、気象状況により閉鎖の場合あり、4月開業日から5月上旬と10月下旬から11月閉鎖日までの間は夜間のみ閉鎖となります。(営業時間8:00~16:00)
【蔵王山頂レストハウス】
御釜のそばにある無料休憩所でレストラン、売店があります。
駐車場は普通車300台、大型車20台ほど停められます。
歩き疲れたらこちらで休憩しましょう。1階にはトイレ、自動販売機、コインロッカー、売店、車椅子があります。2階は蔵王山頂レストラン「御釜茶屋」があります。レストランでは熊野岳が一望でき、蔵王の山々を見ながらお食事を楽しむことができます。お支払いは現金払いのみとなっています。
御釜展望台はレストハウスから徒歩2分のところにあり、そこからは蔵王のシンボルお釜を眺めることができます。展望台までは道路が舗装されているので車椅子でも行けます。
【御釜】
御釜は蔵王連峰の五色岳、刈田岳、熊野岳の3つに囲まれた火口湖です。太陽の光加減により幻想的な色の変化がみられるため、五色湖とも呼ばれています。火口湖までは行けないものの、御釜展望台より近く御釜を見ることができるので、周囲を散策することにしました。階段もあるのですが、階段のない場所では石ころがとても多いので足場が悪くスニーカーでも滑りそうになりましたのでゆっくり歩きました。それと山の天気は変わりやすく、時折突風が吹いてきて一瞬にして雲に覆われ視界が悪く、なにも見えない状態になったりしました。それと気温も20℃前後になり、夏でしたが長袖2枚持っていって正解でした。服装がTシャツだった人は強風も相まってとても寒そうでした。晴れていれば暖かかったのかもしれません。
少し歩いて御釜の近くまで行きました。深い緑の色合いの美しさに吸い込まれていくようで、しばらくずっと眺めておりました。湖水は強酸性のため、生き物は生息できないそうです。
【刈田嶺神社(奥宮)】
御釜展望台から少し上の方へ歩いて行くと刈田嶺山頂に刈田嶺神社があります。
こちらの神社は天之水分神・国之水分神を祀っている神社です。ちなみに刈田嶺神社の里宮は遠刈田温泉中心地にあります。まわりは霧でなにも見えていませんね、、、。
神社から見える風景
ものの数十秒でお釜が見えなくなってしまいました。
まるで天空の中にいるようです。
いかがでしたでしょうか。期間限定で通れる蔵王エコーラインで、あなたも四季折々の絶景が楽しめる爽快なドライブをしてみてくださいね。大自然の中に身を置いて、きっとリフレッシュできることでしょう。
この記事のライター
ニックネーム/かなこ 塩釜市出身、仙台市在住 元ツアープランナー 国内旅行業務取扱管理者 好きなもの/花、植物、酒、トロンボーン、すずめ踊り、スポーツ観戦 旅行好きの両親のもとに生まれ、旅行好きに育ちました。推しのツーリズムはコミュニティツーリズムと グリーンツーリズムです。 |
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