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東北歴史博物館から歩く、多賀城1300年の歴史散歩

最終更新日:2024/11/25

季節
1月/2月/3月/4月/5月/6月/7月/8月/9月/10月/11月/12月
市町村
仙台・松島エリア-多賀城市
目的
歴史・文化-名所、旧跡 博物・資料・美術館

 

今回は仙台駅から電車で約15分でアクセスできる多賀城市の観光スポットをご紹介します!

 

多賀城は、古代の東北地方の行政の中心地として栄え、

2024年は「国府多賀城」が創建されてから1300年という節目の年でもあります!

 

日本の歴史に詳しい方にとっては有名な地であり、

知る人ぞ知る多賀城の歴史と見どころを、

国府多賀城駅を中心に散策できるプランでご紹介します。

 

 

【東北歴史博物館】

 

 

まずは「東北歴史博物館」から見ていきましょう!

 

宮城県が運営するこちらの博物館は、東北地方全体の歴史と文化をさまざまな展示物から学ぶことができる施設です。

 

 

東北歴史博物館は、JR東北本線国府多賀城駅のすぐ隣に位置しています。

 

写真の左側にあるのが国府多賀城駅の階段です。

 

こちらの入り口は博物館の北側にあたりますが、展示室を見るには正面から入っても、駅側から入っても問題ありません。

 

 

広々としたエントランスホールには、チケット売り場があるほか、

ロッカーやトイレなど安心して利用できる設備が整っています。

 

また、レストランやミュージアムショップもあり、どなたでも利用することができます♪

 

 

こちらが展示室への入り口です。

 

特別展と常設展への入り口が分かれており、特別展は時期によって催し物が変わります。

 

今回は2024年10月12日(土)から12月15日(日)に開催されている特別展『多賀城1300年』の様子を少しだけお届けします!

 

 

特別展示室はその時々の企画のテーマに沿った貴重な展示物がずらりと並べられており、

豊富なパネルや説明書きを読みながらゆったりと展示物を見学することができます。

 

 

 

貴重な展示物の数々は、しっかりとした管理のもとガラス越しに展示されているものや、

ケースに収まりきらないような大型の石碑(複製)などもあり、

 

静かな環境でじっくりと歴史を知りたい、楽しみたいという方にとって充実の環境が整っています。

 

特別展示室では毎年3回程の特別展示や企画展示を行っていますので、

ぜひチェックしてみてくださいね!

 

[東北歴史博物館公式ホームページ]

https://www.thm.pref.miyagi.jp

 

 

特別展示室と総合展示室の間にあるロビーには、イスやソファがたくさん置かれていて、

自分のペースで休憩をはさみながら、ゆったりと滞在できます♪

 

奥のエリアにはシアター形式で、民俗芸能などのオリジナル映像を見ることのできる「映像展示室」や、

“民俗”、“考古”、“美術工芸・歴史”という3つのテーマごとの資料が展示された「テーマ展示室」があります。

 

 

さて、こちらが総合展示室になります。

 

旧石器時代から近現代までの東北地方全体の歴史と文化を知ることができる9つのコーナーに分かれています!

 

また詳細展示のコーナーを設け、それぞれの部屋で東北地方の特徴をよく示す3つのテーマについて深く掘り下げた展示を行っています。

 

 

映像とナレーションで多賀城の歴史を知ることができるコーナー。

 

文章を読むだけでなく、様々な方法で楽しませてくれます!

 

 

こちらは詳細展示のひとつです。

 

全部のコーナーを見て回ると時間があっという間に経ってしまいます!

 

平日でも老若男女様々なお客様が訪れていました。

 

 

また、3階にある「こども歴史館」は、お子さまに嬉しい体験型の施設となっています!

 

見るだけでなく、触れる、使う、聞くなど五感を使った学習体験ができます。

 

 

昔からの技や工夫に触れることができるワークテーブルの縄文コーナーはこんな感じです♪

 

その他映像の進行に参加できるインタラクティブシアターや、

VRミュージアム体験コーナーなどがあり、

様々な角度から歴史を学び、自分の興味や好奇心に沿って楽しむことができます。

 

 

さらに筆者が素敵だなと感じたのは、博物館の屋外スペースです!

 

博物館の外にはイスやテーブルがたくさん設置されていて、

周囲を豊かな自然に囲まれているので、季節や天気の良い日にはこちらでくつろぐのもおすすめです♪

 

水と緑を効果的に配し広々とした敷地を眺めたり、散策したりするだけでも素敵な時間が過ごせます。

 

 

見どころ満載の東北歴史博物館は、歴史好きな方はもちろん、

はじめて博物館を訪れるという方や、東北のことに詳しくないという方でも

新しい刺激や発見をもらえる充実の施設でした!

 

多賀城市に訪れた際は必ず立ち寄っていただきたいです。

 

仙台や松島を観光される方も、ぜひ少し足を延ばして歴史と文化に触れる時間を楽しんでくださいね。

 

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[詳細情報]

 

HP:https://www.thm.pref.miyagi.jp

住所:多賀城市高崎1-22-1

開館時間:午前9時30分~午後5時 (※観覧券の発行は午後4時30分まで)

休館日:月曜日(祝・休日の場合はその翌平日)、年末年始 (12月29日から1月4日まで)

※上記によらず開館・休館とする場合があります。

料金:

【常設展示】

個人       460円

団体(20人以上) 360円

※小・中学生・高校生 無料

※特別展は別料金です。

アクセス:

■JR東北本線をご利用の場合

国府多賀城駅 隣り

■JR仙石線をご利用の場合

多賀城駅下車 ⇒ 徒歩約25分

又は ⇒ タクシーで約10分

■お車をご利用の場合

三陸自動車道をご利用の場合

→多賀城ICから約5分

国道4号線苦竹インターから

→国道45号線を塩釜方向に8km(約15分)

駐車場:あり(無料、普通車191台・大型バス10台)

 

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【多賀城南門 / 多賀城跡】

 

 

お次は多賀城跡のエリアをご紹介します♪

 

こちらは、多賀城創建1300年に合わせて復元された「多賀城南門」になります。

 

8世紀中頃に多賀城外郭に設けられた壮麗な多賀城南門は、多賀城への正面入り口としての役割を果たしていました。

 

高さは14.5mで、二重門形式の格式高い造りになっています。

 

 

多賀城南門をくぐり抜けた先には、

政庁跡へと続くメインストリートである南大路が広がっています。

 

多賀城跡は全体が約900m四方に及ぶ広大な敷地を擁しており、

政庁跡は小高い丘の上に建っているので、

ゆるやかな階段を上ると見晴らしが良く、遠くには多賀城市の町並みを見ることができます。

 

 

復元された「城前官衙(じょうまえかんが)」。

 

城前官衙とは、奈良・平安時代の役所だった場所です。

 

いくつもの建物が整然と並んでいたことが分かります。

 

 

メインストリートを進んでいくと、いよいよ政庁跡が見えてきます!

 

多賀城は奈良時代の初めから約300年にわたって陸奥の国府(行政機関)と鎮守府(軍事機関)が置かれた、東北の政治・軍事の拠点でした。

 

奈良県の平城宮跡や、福岡県の太宰府跡とともに“日本三大史跡”に数えられており、

古代日本において非常に重要な役割を果たしていた場所なんです!

 

 

政庁は政務や儀式が行われた重要な場所で、現在見ることができる礎石や柱穴からも

壮大かつ見事な建物が建っていたことが分かります!

 

当時の都の貴族たちは、遠く離れたこの地を「みちのく」と呼び、

聞き伝えられる未知なる世界の様子や美しい風景に

あこがれを込めて想いを馳せていたとのことです。

 

その後、時代が武家の社会となり、世の流れのなかで多賀城は東北統治の中心としての役割を終えていきましたが、

 

その後の時代にもみちのくで栄えた多賀城に思いを馳せる人々が後を絶たず、

「奥の細道」で有名な松尾芭蕉は念願かなって多賀城を訪れた際、多くの歌を残しています!

 

 

実際に現地を歩いてみると、その広さやスケールに感嘆しました!

 

歴史についての前知識があると、よりロマンを感じることができる場所なので、

初めて訪れる方はぜひ先に東北歴史博物館や市内の観光施設などにお立ち寄りいただき、

多賀城と東北の始まりの歴史を勉強してみてくださいね。

 

ちなみに春には桜の名所としても有名で、観光はもちろんピクニックなどにもおすすめです♪

 

 

また、下記の日程で多賀城1300年記念として『TAGAJO YOGOTO』という3Dホログラムとライトアップのイベントが開催されます!

 

日本を代表するデジタルクリエイター達が集結し、

ホログラムによって多賀城政庁正殿跡に3Dホログラムで多賀城が再現されます!

 

さらに、南大路は幻想的にライトアップされ、

BARブースやフードエリアも設置されますので、

ぜひ夜を照らす特別な多賀城を見に足を運んでみてください♪

 

■日程:2024年 11月23日(土)・24日(日)・30日(土) / 12月1日(日)・7日(土)・8日(日)

■時間:各日 17:00~20:00 ※最終上映19:45開始

15分間隔で約7分間の映像を放映いたします。(毎時 00分 / 15分 / 30分 / 45分よりスタート予定)

 

【TAGAJO YOGOTO公式ページ】

https://tagajo1300.com

 

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[詳細情報]

 

【多賀城跡】

 

住所:多賀城市市川

アクセス:JR国府多賀城駅から徒歩15分

駐車場:20台

 

※2024.11現在、多賀城南門は復元工事中につき、工事用の囲いの外からご覧いただくことが可能です。

 

多賀城市観光協会HP

HP:https://www.tagakan.jp/view/detail.html?content=2

 

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【陸奥総社宮】

 

 

「陸奥総社宮(むつそうしゃのみや)」は、多賀城跡から10分ほど歩いたところにあります。

 

「総社」とは、いくつかの神社の祭神を1か所にまとめて祭った神社のことで、

こちらは平安時代に陸奥国にあった100の神社の祭神を合祀して創建されたと伝えられている由緒ある神社です。

 

 

境内にはご神木である樹齢約600年の老杉と、樹齢約250年のハクモクレンが仲良く寄り添うように立っています。

 

綺麗に整備された静かな境内は、多賀城と共に歩んだ壮大な歴史を感じることができる一方、

地元の方に愛される神社でもあり、初詣や1月14日に行われるどんと祭りなどには多くの人が訪れます。

 

御朱印は境内に入って右手側にある社務所でいただくことができます。

 

[受付時間]

9:00~16:00

 

※社務都合上、御朱印帳に直接お書き出来ない場合がございます。

ご希望の方は、お電話(022-368-8065)にてご確認くださいますようお願い致します。

 

 

取材に伺った2024年11月には、こちらでも多賀城創設1300年記念のイベントが行われていました。

 

ちなみに、現在の拝殿は江戸時代の享保19年(1734)に建てられたものとのことです。

 

 

江戸時代には、「鹽竈神社に詣でる前には必ず陸奥総社宮に参詣しないと、ご利益がない」とされていたとされ、この地域で重要な役割を担ってきた陸奥総社宮。

 

多賀城跡からの道は少し登り道になっていますが、途中の道のりでも「多賀神社」や「多賀城外郭東門跡」などこの地域の歴史を知ることができるスポットが点在しています♪

 

多賀城跡を見学した後は、少し足を延ばしてぜひこちらにも参拝することをおすすめします!

 

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[詳細情報]

 

HP:https://sousyanomiya.jp

住所:宮城県多賀城市市川字奏社1番地

アクセス:

【電車でお越しの方】

・国府多賀城駅より徒歩20分

・陸前山王駅より徒歩30分

・塩釜駅より徒歩30分

駐車場:あり

トイレ:あり

 

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今回は貴重な1300年の記念イヤーに訪れることができましたが、

これからも多賀城の歴史は宮城や東北と共に続いていきます。

 

まだまだ外国人観光客などが少なく、ゆったりと散策できるので、

今回ご紹介したスポット以外にも様々な見どころがありながら、

ひとつひとつの場所でより歴史のロマンに浸りやすい空気感があるというのも多賀城の魅力でもあります♪

 

多賀城市の公式観光媒体でも、仙台~塩竈~松島エリアを含めた観光MAPなども提供されているので、

宮城観光を計画する際にはぜひお立ち寄りください!

 

 

 

 

この記事のライター

 

ニックネーム/Sayu.S

本、自然、旅が好きなWebクリエイターです。絶景を求めて世界中を旅した経験から、自分が出会った素敵な景色や町を紹介することで東北の魅力を伝えたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

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